富士川工場のウォータースチュワードシップ計画策定プロジェクト
富士川工場の持続可能な地下水利用を目指し、実際に使われている地下水の科学的な分析結果やヒアリング情報等を元にした初期診断から、「ウォータースチュワードシップ計画」の策定までを伴走したプロジェクト。現場からボトムアップで中長期計画を策定し、水資源の責任ある管理者として地域と共生していくために、経営層の力強いコミットメントと具体的なアクションへと繋げました。
20251.30
「Inter Aqua 2025」での出会い
水ソリューションの総合展示会「Inter Aqua 2025」に出展していたWater Scapeのブースに、ホテイフーズ様がお立ち寄りいただいたことが本プロジェクトのきっかけとなりました。
20254.11
富士川工場への訪問と初期提案
展示会後、オンラインにて初回のお打ち合わせを実施しました。ホテイフーズ様が抱えられている地下水利用の持続可能性に関する課題感や、新たに取り組みを始めようとされている水源涵養活動への思いについてヒアリングを行いました。
その上で、「工場自体の操業安定性に関わる初期診断」と「水源涵養活動に関わるウォータースチュワードシップ計画策定」の2ステップの計画をご準備し、富士川工場をご訪問。現地での意見交換を通じ、今後の具体的な調査・計画の方向性をすり合わせました。
202511.10
現状把握と水資源の初期診断
富士川工場の地下水利用の持続可能性を評価するため、10/1より初期診断を開始しました。過去の井戸の運用履歴や周辺の環境要因を整理し、水量の確保だけでなく設備保全の観点からの課題も、ドキュメントやヒアリングを元に整理を行いました。
また、地下水年代や起源を調査するため、現場でのサンプリングも実施しました。
202512.23
初期診断の最終報告と
次へのステップ
12/10に中間報告を行い、診断結果の内容を確認いただいた上で、12/23に担当役員も交えた最終報告会を実施しました。調査の結果、工場周辺の地下水ポテンシャルは極めて高く、水量面での枯渇リスクは低いことが科学的に判明しました。
一方で、短時間での大量取水による井戸設備への負荷や、経年劣化といった「設備面でのリスク」が浮き彫りになりました。この結果を踏まえた、ウォータースチュワードシップ計画策定の必要性を共有し、翌年からの計画策定へと繋げました。
20261.22
ウォータースチュワードシップ
計画策定のキックオフ
初期診断結果を踏まえ、AWS(Alliance for Water Stewardship)のフレームワークを参考にした計画策定をスタートしました。工場周辺のステークホルダーを網羅的に洗い出し、地域社会と共有する水課題の抽出に向けた検討を始めました。
20261.30
シンポジウム登壇と
地下水保全の価値共有
Water Scape主催のシンポジウム「見えないインフラ『地下水』の持続的な利用に向けて」にパネラーとしてご登壇いただきました。
「工場の水は科学的な裏付けがあり、将来的にも安定している」と説明できることがビジネスの信頼に直結することや、データがあることで設備投資への社内合意形成がスムーズに進むといった実務上の効能を共有いただきました。
20262.18
ステークホルダーと水課題の抽出
ワークショップを通じて、行政や近隣住民、周辺企業などのステークホルダーを重要度と利害関係でマッピングしました。その結果から、地下水の枯渇や排水による水質汚濁、森林保全など、地域と共有すべき優先的な水課題を絞り込みました。
20263.19
リスク評価と中長期計画の策定
抽出した水課題に対し、物理的リスクと風評リスクの両面から発生の可能性と影響の重大性を評価しました。
その結果を踏まえ、「井戸設備の保全」「水質管理の徹底」「水源涵養機能の維持・向上」という3本柱を軸とした中長期計画の方向性を議論しました。
20264.13
ウォータースチュワードシップ
計画の最終確認
経営層への答申に向け、策定した計画案の最終すり合わせを行いました。ホテイフーズ様の基本理念である「人は皆、豊かでなければならない」や「味の心」に基づいた、水資源の責任ある管理者としてのコミットメント宣言案についても深く議論しました。
20266.1
経営層への答申と
今後のコミットメント
山本社長をはじめとする経営層に、ウォータースチュワードシップ計画のプレゼンテーションを実施しました。地下水の適正管理と水源涵養への取り組みが重要な経営課題として整理され、地域社会との共生と持続可能な水資源管理に向けた実行フェーズへと進むことになりました。